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亜細亜大学で講義を聞く-中国

散歩に出て吉祥寺駅から武蔵境駅に行った。武蔵野地域自由大学の五大学共同教養講座の最後である亜細亜大学の講義を聞きに行ったのである。武蔵境駅北口から「すきっぷ通り」を抜けて亜細亜大学通りにでて左折した。初めての広い通りを周囲を見まわしながらゆっくり歩いた。
しばらく歩くと亜細亜大学の高い建物が見えて来る。一番手前に丸い曲面に世界地図がデザインされた低い建物のの塀があり、つづいてアーチ状の正門が現れた。右側に「武蔵野五大学共同教養講座・七号館一階七一〇〇教室」と書かれた縦長の看板がでている。門を入ると直ぐ右側の丸い曲面の建物が七号館で、自動観音開きのドアーを開けるとすぐ前に人気のない受付があった。左側に七一〇〇教室があるのを確かめると外にでてキャンパスの奥に向かった。講義が始まる時間にはまだだいぶ間があるので、当初の予定通り購買部と喫茶店を探して時間を過ごすことにしたのである。

建物のあいだを幾つか曲がっていくと広い空間のある場所にでた。その先の建物の中にどうやら購買部がありそうなので入ってみると書店や理髪店などが並んでいて、廊下の突き当たりのパン屋の中に広い喫茶室が設けられていた。コーヒーを頼んで外が見えるテーブルに座り持参した「中国は社会主義で幸せになったのか」北村稔・PHP新書をリュックから取り出して読んだ。しばらくして目の前に人が入って来たので、そこがガラスのドアーになっていて外から直接入ってこられることが分かった。静かなひとときを過ごした。
席の前のガラスドアーを開けて喫茶室をでると七一〇〇教室に向かって歩いたが、思ったより遠くに来ていることを知った。亜細亜大学には初めて来たので教室に戻るのに少しあわてたのである。武蔵野大学、東京女子大学、成蹊大学、獣医畜産大学より奥が深い大きなキャンパスであることを改めて感じた。
教室に入ると大勢の人が既に席に着いていたので、なるべく前がよく見える席に座って定刻を待った。しばらくして小柄な女性の教授が現れ、中国訛りの日本語で挨拶があって講義が始まった。講義は非常に分かりやすく面白かった。講義は丁寧で脈絡がよくわかり休みなく時間一杯つかって行われ、定刻2分前にレジメの通りの内容を講義し終った。
帰りは来た道を戻り、途中で右に曲がって蕎麦屋の益田屋に向かった。6年ほど前によく寄っていた店で、遅い昼食をとろうと思っていたのである。ケヤキ並木の道沿いにその店はあるが、看板には「ささい」とあッた。店に入ってそのことを聞くと”増田屋のままですけど、店の主人の名前にしたんです”と若い女性はいって品書きを置いた。”相盛りというのはありますか”と聞くと怪訝な顔をしたので”うどんとそばを2つ盛ったものです”と説明する。聞いてきますと言って奥に入ると、代わって出てきた中年の女性が”以前はあったのですが今はお出ししていません、うどんとそばの小盛りを2つとっていただければ、少しお高くなりますが”といって懐かしそうに笑った。注文すると”これからうどんを茹でるので10分お待ちください”というので先ほどの本の続きを読むことにした。2段重ねの相盛りの味は以前のとおりの味がして旨かった。
武蔵境駅は近くムーバスの停留所を越えるとすぐである。複々線工事中の武蔵境駅は獣医畜産大学に通っていた今年の夏と代わり映えしていない。吉祥寺駅に降りると東口から高架線に沿って帰路についた。
posted at 22:56:01 on 2005-11-19 by kojima - Category: 散歩で思う TrackBacks

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