kojima

西荻松ずしを持ち帰る

西荻のケーキ店グレースをでた帰り、久しぶりに西荻松ずしに寄って握りずしを買うことにした。家に帰ってから食べることにしたからである。

店先の寿司コーナーで注文すると”店に入ってお待ちください”といわれ、昔の通りに店の中に入って待合椅子に座ってお茶を飲みながら待った。壁に掛けられている品書きを見ると一昔前とはだいぶ品触れが違っている。貝類の値段が高くなっているのが目を引く。昔はどこの店でも安い値段で、とりがい、みる、あおやぎ、あかがいなどが置いてあった。私は貝が大好きだったから毎度注文していたことを、その味とともに懐かしく思い出した。
だいぶ待たされて包みを受け取ると暗くなった松庵商店街通りを西に向かった。家で包みを開けてみるとプラスチックの折に入って寿司が現れた。昔の木の寿司折の方が良かったなと思う。昔の寿司折は角がきちっとあって寿司詰めの寿司が活き活きとして輝いて見えたのである。プラスチックの寿司折は透明で角が丸く、寿司との対比が今様なのである。折り詰めの寿司はやはり木の折が良い。
すし飯は昔のままのやや強目であるが、ねたはすこぶる良いものが使われていて旨い。昔の西荻松ずしと少しも変わりがないことに驚いたのであった。
西荻松ずしは店舗数を拡げていたのがいつの間にか縮小され、最近では西荻窪南口の本店ぐらいしか開いていないようである。昔は職人も10代の若者が大勢いて活気があふれていた。今日みると中年以降の職人ばかりに見えるがこれも時代の流れであろう。こんなことを思い出しながら今夜は、昔の西荻松ずしの寿司の味をおおいに楽しんだのであった。
posted at 23:44:00 on 2005-11-23 by kojima - Category: 散歩で思う TrackBacks

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