kojima
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建築確認表示にイーホームズ
東急の裏を歩いていたら、ビルの建築現場の看板にイーホームズの文字があった。「建築基準法による確認済」表示の中の「確認済証交付者」として「イーホームズ株式会社」とあった。大きな文字でありすぐに目に留まったのは不思議なことではなく、いま新聞テレビで「イーホームズ」という言葉は毎日のように使われているから流行語のようなものである。
少し離れたところに小さな看板があって、こちらには姉歯設計事務所の文字があった。よく見てみると次のように書いてあった。
「お知らせ
棟建物の構造計算・構造設計に着きまして
平素、当工事に着きましては、大変ご理解を賜り熱くお礼申し上げます。
さて、昨今問題となっております建物の構造計算・構造設計につきまして次の通りお知らせ致しますので、宜しくご理解賜りますようお願い申し上げます。
記
当建物の構造計算・構造設計の実施者は、(株)姉歯建築設計事務所ではございません。
実施いたしましたのは、(株)市川建築設計事務所(東京都渋谷区)という信頼ある構造設計事務所であり、当該事務所より、当建築物の構造計算・構造設計につきましては当然のことながら建築基準法その他関係法規に基づき適法に実施されていると確認を得ております。
今後の検査等におきましても、充分注意してまいりますので、何卒ご安心賜りますようお願い申し上げます。
以上」
「建築基準法による確認済」表示の看板が疑わしい、疑ってみなければならないような世の中になっていることを改めて確認した。
建物の耐震強度偽装問題で明らかになったのは、「建築基準法による確認済」表示の中に「確認済証交付者」が書かれてさえあれば誰も疑わずに「違法建築・危険な建築・」が建築できてしまうということである。
昔も今も詐欺の種は尽きない。しかし「建築基準法」までもが詐欺の種になるとは普通の人には思いもよらないのである。
だが「建物の耐震強度偽装問題」が明らかになったのは、イーホームズが自分の会社の破産をも恐れず告発したからだということからすると、その告発時期が非常に遅かったとはいえイーホームズを内部告発者として守らなくてはならないだろう。
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